佐賀市特産物振興協議会では、佐賀市内でも、日頃水田に接する機会が少ない街なかの市立小学校の児童を対象に市内産の新米を試食してもらい、米の美味しさや品種による味の違い、また、生産者等による米の生産過程や食料問題等の話を通して、農業や食の大切さを理解してもらうことを目的として実施しています。
今年度は、勧興小、日新小、循誘小の3校の5年生を対象に事業を行いました。
【勧興小】12月14日(木)~15日(金)の2日間 5年生児童 計55名
【日新小】1月18日(木)~19日(金)の2日間 5年生児童 計82名
【循誘小】1月24日(水)~25日(木)の2日間 5年生児童 計72名
【合 計】 のべ6日間 5年生児童 のべ209名
①先ず佐賀中央アグリビズ株式会社の方から、お米づくりのお話をしていただきました。
お米を栽培するにあたって、農業は天候に大きく左右されることや、病害虫による米への被害など、児童も興味津々に聞いていました。
②次に、佐賀市食生活改善推進協議会(ヘルスメイト)の方から、栄養・食事バランスについてのお話がありました。
毎日の食事でバランスよく栄養を摂るためには、どんなことに気をつければ良いのかなどについて教えていただきました。
③いよいよ、児童による調理実習です。
児童は、耐熱ガラスの鍋でご飯を炊きます。ガラス鍋で炊くことにより、ご飯がどのように炊けるのか観察することが出来ます。強火・中火・弱火と「火の調節」が難しいですが、焦がさずに炊けるかな?
並行して、ヘルスメイトさんが見守る中、各班で「具だくさん味噌汁」を調理しました。
④お待ちかねの実食「食べ比べ」です。
さがびより、夢しずく、富士コシヒカリの3種類のお米で炊いたご飯を、クイズ形式で児童に食べ比べをしてもらいました。中には全問正解の児童もいて、みんな「美味しい」と言ってくれました!お米の品種によって見た目や味の違いがあることを初めて知ったという児童も多く、日頃家庭で食べているお米について再認識する機会になったようです。
⑤食べ比べの後は、給食タイム。味噌汁は「具がたくさん入っているから美味しい」と評判が良く、栄養のバランスについて考える児童の姿も見られました。家庭の炊飯器ではあまりできないご飯のお焦げも「美味しい!」と喜んで食べてくれました。
⑥最後は、児童からお礼の言葉をいただきました。
~児童に授業の感想を書いてもらいましたので、その一部を紹介します~
・自分はあんまりお米を食べないけど、新米を食べたときはお米はこんなに美味しいんだとわかって、今度から自分もいっぱいお米を食べたいと思いました。
・お米ができるまでの写真を見せてもらって、稲から育ててもみすりまで年中お米を見ていないといけないので、農家の方はたいへんだ!と家で家族と話しました。
・3種類の新米を食べる前は「どれも同じ味じゃないのかな」と思っていましたが、実際に食べてみると違うのがわかり驚きました。
・味噌汁はいりこのだしをとって作ったので美味しかったです。
・ヘルスメイトさんに「まごにわやさしい」ということを聞きました。帰ったらお母さんに言って、これからは「まごにわやさしい」で献立を作ってもらいたいです。
*参考* 「まごにわやさしい」については、以下の意味が含まれています。
ま 豆類(大豆・小豆・えんどう豆など)
ご ごまなどの種実類(ごま・ナッツ・アーモンドなど)
に 肉類(牛乳・豚肉・鶏肉など)
わ ワカメなどの海藻類(ひじき・こんぶ・海苔など)
や 野菜類(大根・人参・ごぼうなど)
さ 魚類(青魚・白魚など)
し しいたけなどのきのこ類(えのき・しめじ・エリンギなど)
い 芋類(じゃがいも・さつまいも・こんにゃくいもなど)